【感想】ホリエモンとオタキングがカネに執着するおまえの生き方を変えてやる

iPhoneで本を快適に読める便利さに、早くもKindleの虜とになりました。
今日は「ホリエモンとオタキングが、カネに執着するおまえの生き方を変えてやる!」を購入。
これもまた面白く、一気に最後まで読んでしまった。

この本はホリエモンと岡田斗司夫さんの3度に渡るトークイベントをもとに構成、加筆された作品。
対談集なので、宇宙の話から寿命の話、最後はアニメのプロジェクトの話までテーマはいろいろ。しかし、全てのテーマはこれからのお金のあり方という点で一貫している。

岡田さんの作品を今まで読んだことがなかったので、評価経済社会という考え方は非常に新鮮だった。
岡田さんが提唱する評価経済社会とは、貨幣の代わりに評価が流通する社会のことで、これからは貨幣と商品を交換する社会から、評価影響を交換する社会になっていくだろうという考え。この評価経済が端的に表れているのが、Amazonのレビューや食べログなどの評価である。人々の行動はリーズナブルなものを選ぶという基準から、みんなの人気があって評価も高く、ここなら安心というところでモノやサービスを買うようになってきている。

そんな考えをもつ岡田さんが2010年に立ち上げた組織「オタキングex(現在名はFREEex)」があまりにもぶっ飛んだ仕組みで、衝撃を受けた。なんとこの会社では、社員が社長に給料を払うのだ。
どういうことかというと、岡田さんの試みが面白いと思った人が自主的に年間12万円を払ってオタキングexに参加し、社長である岡田さんと一緒に仕事をする。その代わり、岡田さんの仕事のギャラは全てタダにするというもの。本の印税から講演、テレビの出演料も全てノーギャラ。
自分をフリー化して拡張することで、コンテンツを気兼ねなく世界中にタダでばらまきながらも、メンバー(社員)が払う年会費で自分の生活は保障されるのだ。
「ぼくがおもしろいことさえしていれば、ぼくの経営は安定するんですよ」と岡田さん。
普通とはお金の流れる方向が逆という発想。これぞまさに現代型コペルニクス的転回。

おもしろいものはだいたいタダになる。
例えば、本当におもしろい映画は公開されて1年も経てば地上波でタダで放映される。値打ちがあるものは結局タダになり、最近はタダになるまでの期間がどんどん短くなっている。それを踏まえての、「ぼくのコンテンツは人類にとって大変に値打ちがあるものなので、タダで提供されるべきなんです笑」という岡田さんの無邪気且つ自信に満ち溢れた発言は、読んでいて非常に清々しい気持ちになった。

この本の凄いところは、この対談が(特に前半は)4年以上も前に行われたものだというのに、全く古さを感じさせないところだ。貨幣の話はそのまま昨年のビットコイン騒動につながるし、今の時代は着実に”個人の評価が流通する”評価経済へと移行している。キュレーターはその最たる例だろう。常に時代の先を見据えている2人だからこそ、このような対談ができたのだと思う。
随所に笑いあり、驚きあり、そしてお金に対して新しい視点を与えてくれる最高の作品でした。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください